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김지하 시집 『중심의 괴로움』(솔출판사 1994)


金芝河 詩集『中心の辛さ』(ソル出版社 1994)

1994年に出版された詩集です。短い自序には1989年から5、6年間にわたり書いた詩をまとめて詩集にしたと紹介しています。詩人はこの時、暇を見つけては隙間について深く考えていたそうです。知天命の歳である五十歳に悟った自身の天命とも関係あると意味深い言葉も残しています。『중심의 괴로움(中心の辛さ)』を読んでいくうち、広く知られている詩人の骨太い詩とは異なる印象の力強さと生命力あふれる詩に驚くばかりでした。詩の一語一語には私たちが無意識で発している語の本質について考える、気づかさせる豊かな教えがありました。とても美しい言葉で、星のように光っている詩集です。その輝きは私たちの思惟の時間へ導いてくれると思い、素晴らしい詩を多くの人々と読みたいと思い立ちました。詩集には64篇の詩が収録されていますが、その一部の詩を読む予定です。詩人の美しい言葉と深い世界を詩集を介してゆっくりじっくり韓国語の表現を学び、私たちそれぞれの豊かな思惟の時間になればと思います。

 
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